「六人の嘘つきな大学生」ってどんな話?映画化が決定したって本当?
著者:浅倉秋成
・2022年このミステリーがすごい!第8位
・2022年本屋大賞第5位
・2022年6月 舞台化
・2024年映画化予定
6人がついた嘘とはどんな嘘で、それによって何が起こったのでしょうか。
今回の記事では、まだ読んだ人がない方に向けて、あらすじ、ストーリー(一部ネタバレを含む)の概要をまとめています。
この記事をよめば、この小説の見どころがわかりますので、本をこれから読む方は参考にしてください。映画公開前に概要を知りたい方も是非ご覧ください。
この作品は、Amazonオーディブルでも配信しており、聴いた感想もまとめています。
今なら30日間無料でお試しできるので、耳読が気になる方は是非試してみましょう。
「六人の嘘つきな大学生」書籍情報・あらすじ
あらすじ
大学生の就職活動のでおきた話です
ある会社の最終選考に残った6人は、1か月後、グループディスカッションをすることになった。結果が良ければ全員合格できるという。チーム力を高めるため、次のディスカッションまで、定期的に集まって作戦会議をすることに。「ぜったいにみんなで同期社員になろう」と、チーム力を高めていた。
そんなある日、選考方法が変わり、1人しか採用されないとのことになった。グループディスカッションで、6人のうち採用されるべき1人を選ぶことになる。面接当日、6人のうちの誰かが仕掛けたあることから、蹴落とし合いが始まる。
仕掛けた犯人は誰なのか。そして採用されたのは誰なのか。
基本情報
著者 | 浅倉秋成 |
発売日 | 2021.3.2 /文庫 2023.6.13 |
値段 | 1760円 /文庫 814円 |
文庫本も発売されています。
登場人物
はたの:主人公の男性。
はかまだ:体育会系でガタイのよい男。お調子者。
やしろ:モデル系美人。のりが良い。ブランドバッグを持っている。
しま:清純派美人。主人公が好意を寄せている。
くが:性格もハンサムなイケメン男子。リーダー格。
もりくぼ:眼鏡で秀才感がある男。無口。
6人がついた嘘とは?
以下ネタバレを含みます。
当初、グループディスカッションのためにチーム力を高めていた時に見えなかった、それぞれの裏の顔が明らかになっていきます。
グループディスカッションで採用されるべき1人を選ぶことになります。2時間30分の面接時間内に、30分に一回投票というルールにしてディスカッションを始めていきます。そんな時、会場の入り口に謎の封筒が置いてありました。
中身はある1人のメンバーの告発文とともに、他の人の情報が入っている封筒名が記されていた。
はかまだの裏の顔
高校時代、野球部の後輩をいじめしていた事実が明らかになる。
くがの裏の顔
大学の彼女が妊娠したが、その後別れていた。
やしろの裏の顔
ファミレスではなくキャバクラで働いていた。ブランドバッグは貢ぎものだった。
もりくぼの裏の顔
高齢者に対する詐欺に加担していた。
はたのの裏の顔
未成年飲酒をしていた。
しまの裏の顔
面接会場で内容を確認されることがなかった。
裏の顔が暴露された後の展開
それぞれの裏の顔が明らかに。段々明かされていくにつれ、お互いの評価が下がっていき、投票結果に影響が出てきます。
誰が封筒を準備したのか。その犯人は誰なのか、犯人探しが始まります。
その場で犯人が明らかになります。採用内定者も決まり、試験は終了します。
しかし数年後、犯人とされていた人物が亡くなったことで、新たな真相が明らかになります。
感想・こんな人にお勧め
ストーリー展開に驚きの連続
最初の仲の良いチームからの腹の探り合いになり、物語が180度方向展開していきます。また、数年後、真犯人を見つけ出すところでさらに意外な展開に。最後、また、180度方向転換します。
急展開が多い内容なので、飽きることはありません。良い意味で読者の想像を裏切ってくれます。
登場人物の表と裏の顔
誰にでもある表と裏の顔ですが、就活ならではの振る舞いや、感情も相まってギャップが大きいです。好印象からの転落っぷりが見事に表現されています。一つ一つはさほど大きな嘘ではないようですが、面接の場面では、致命的な汚点になります。グループディスカッション中の蹴落とし合い、のような最悪な図が出来上がり、ある意味でぞっとする場面です。
こんな人におすすめ
・急展開を期待する人
・心理戦・考察が好きな人
・就活を経験した人
・同世代の人(学生や新社会人)
就活の心情や、状況がリアルなので、就活で苦労した方は思い出すかもしれません。その辺は、好みが分かれると思います。しかし、共感できる部分も多く楽しめると思います。
Amazonオーディブル情報と感想
30日間無料で体験利用が可能です。
聴き放題対象作品です。
作品情報
・ナレーション:木村良平
「黒子のバスケ」の黄瀬良太役、「銀の匙」の八軒勇吾役の声優をされている方です。
・時間:9時間46分 (速度調整可能)
ナレーションが最高
1人のナレーターが6人の役をしていますが、表現力が豊かで、役をうまく演じ分けていたので、とても聞き取りやすかったです。特に男性役は、それぞれのキャラクターに合っており、とても魅力的に感じました。
イケボイスです!
会話が多いので耳読に適している作品だと思います。
複雑なトリックというわけではないので、音声だけでも満足できます。
余裕のある方は、紙書籍とオーディブルのどちらも利用すると、より楽しめると思います。
レビューの中には「息継ぎが気になって集中できない」との声が多かったのですが、「2023.6.12差し替え修正済み」になっています。私は特に、気になりませんでした。
関連書籍:「俺ではない炎上」 も配信中です。
まとめ
今回は、
・書籍情報・あらすじ
・6人がついた嘘とは
・感想 こんな人におすすめ
・Amazonオーディブルの感想
についてまとめました。
大学生の就活の面接で起こるミステリー作品です。6人がそれぞれ裏の顔を持っていたことが影響し、状況が二転三転するので、最後まで飽きずに楽しめる作品でした。
就活を経験した人には、就活の心理状態に共感できる部分もあるので、より楽しめると思います。
一部ネタバレを含みましたが、未読の方のために詳細、結末に関しては伏せました。気になる方は、実際本を読む、もしくはオーディブルで聴いてください。
すでに舞台化されており、2024年には映画化が決定しました。詳細情報はまだ発表されていないので、今後、分かり次第追記していきます。
Amazonオーディブルは音声なので、移動時間や家事の合間に聴くことができます。今回の作品は、木村良平さんの演技力が高く、とても聞きやすい作品でした。イケボイスなので、特にお勧めです。
今なら30日間無料体験が可能ですので、耳読が気になる方は、一度利用してみることをお勧めします。
Amazonオーディブルの詳細情報に関しては、別記事で解説しているので、興味のある方はご覧ください。
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