映画化される「赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。」はどんな話?
<映画情報>
2023.9.14 Netflixで世界独占配信開始
キャスト:橋本環奈(赤ずきん)、新木優子(シンデレラ)、岩田剛典(王子)
予告編を見ると、小説の第一章、「ガラスの靴の共犯者」の部分を映像化したことがわかります。
今回は、原作小説「赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。」の第一章に関して、感想、概要をまとめました。また、映画と小説の相違点も考察していきます。
Amazonオーディブルでも配信されており、聴いた感想もまとめています。
一部ネタバレも含めますが、未読の方のために詳細や、トリックは明かしません。とても面白い作品なので、書籍を読む、もしくはオーディブルで聴くことをお勧めします。
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「赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。」書籍紹介
基本情報
著者 | 青柳碧人 |
発行日 | 2020.8.20/文庫本 2022.8.4 |
価格 | 1485円/文庫本 770円 |
「赤ずきんシリーズ」は2作出版されています。
順番「赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。」→「赤ずきん、ピノキオ拾って死体と出会う。」
第一章のあらすじ
主人公は赤ずきんですが、世界観はシンデレラです。
赤ずきんが旅をしていると、シンデレラと出会います。魔法使いに服、馬車、ガラスの靴を与えてもらい、舞踏会に参加するため、二人でお城に向かいます。
馬車での移動中、男をひいてしまいます。男性は亡くなっていました。慌てた二人は隠ぺい工作後、舞踏会に参加するのでした。
男性は馬車でひいてしまう前に、すでに亡くなっていたことが判明します。真犯人が誰か、赤ずきんが推理していくのでした。
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小説と映画の相違点は? 映画予告から考察
映画では王子に容疑がかかる
小説で王子に容疑はかかりません。むしろ、犯人逮捕に一役買うので、小説とは違うストーリー展開になることが予想されます。
小説では、王子の役どころは少ないですが、映画では、岩田さんが演じる王子が活躍する場面が多くなりそうですね。
予告にある女性の髪の束
小説には出てこない描写です。王子が多くの女性と関係していたということでしょうか。
小説では王子の女性関係に関しての話は出てきませんでした。しかし、背が高く、ハンサムなキャラクターキャラクター設定で、舞踏会の場面では、みんな王子選ばれたいと思っています。もてるキャラクターなので、女性関係の話も出てくることが予想されます。
現時点では予告動画しか公開されていないので、今後内容が分かり次第追記していきます。
小説の感想
ストーリー設定が斬新
グリム童話の「シンデレラ」の内容がベースになりますが、ところどころ「あれ?」と思うように、オリジナルのストーリーに代わっています。元の話を知っていると、斬新な設定に面白さを感じます。
キャラクターの性格が意外
赤ずきんは犯人がわかった時、決まったセリフを言います。
人差し指を立て、犯人の顔に突き立てます。
「あなたの犯罪計画は、どうしてそんなにずさんなの」
キャラクターも深堀りされていて、元の話のイメージと違います。赤ずきんは毒舌で、はっきりと物を言うキャラクターです。お城の侍従長のことを、「ずんぐりむっくりとした風貌」と感じてからは、その人物のことを最後まで「ずんぐりむっくり」と呼びます。
他の登場人物も、元の話では性格の良いキャラクターが、実は性格が悪かったり、心の中で毒舌を吐いたりしており、ギャップに面白さを感じます。
トリックが独特
現実にはあり得ない、寓話の世界設定の中だからこそ考えらる、予想外のトリックの数々が見どころです。
例えば、服とカボチャの馬車は夜中の12時に、ガラスの靴は7日7晩で魔法が解けるので・・・といった感じのトリックです。
全く予想がつきません。最後は赤ずきんの名推理で伏線回収し、見事に解決するので楽しめます。
今までの作品も、トリックが独特でした。その物語の設定だからこそ可能なトリックになっており、毎作楽しめます。
こんな人におすすめ
・今までにない設定や、意外性のあるトリックがある読みたい方。
・元の物語を知っている方。
・今までの作品も面白いと思った方。
元の作品を知らない方は、設定の違いの面白さが分かりにくいので、あまりお勧めしません。最初に元ネタの話を少し頭を入れてからだと、楽しめると思います。
オーディブルの基本情報・感想
聴き放題対象作品です。
audible作品 基本情報
ナレーション:多田啓太
様々なアニメ作品で声優をされている方です。
時間:8時間45分
感想
ナレーターの役の演じ分け方が上手で、とても聴きやすい作品でした。
昔話風の作品なので、耳読に適していると感じました。
要所に伏線が張り巡らされているので、速度は早くても速度1.5ぐらいまでにとどめ、トリック詳細の場面はゆっくり聞くのがおすすめです。
こんな人におすすめ
・移動時間、家事の合間などを有効活用したい方
・読書が苦手だが、内容を知りたい方
・過去作も含めて聴きたい方
「昔話シリーズ」2作、「赤ずきんシリーズ」2作配信中です。
青柳碧人作品が読みたい方はオーディブルがおすすめです。
まとめ
今回は、原作小説の第一章についてまとめました。
「シンデレラ」の世界観ですが、キャラクターや物語の要所がアレンジされており、独自のストーリーになっています。
赤ずきんが探偵役となって、推理していくなど、ストーリー設定が斬新です。トリックも、この物語の設定だから可能なもので、今まではないミステリーを味わうことができました。新しいミステリー作品を求めている方にはお勧めの作品です。
Amazonオーディブルで聴き放題対象、kindle unlimitedでは今回の作品の第一章が読み放題対象となっています。
どちらも30日間無料体験が可能なので、作品の続きが気になる方は是非お試しください。どちらも、いつでも解約可能です。
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