イクサガミって面白いの?どんな話?
こんな方のために今回は、三部作の第一弾「イクサガミ 天」について、あらすじ、ネタバレ、解説をまとめていきます。
新直木賞作家 による3巻完結のシリーズ小説(第二部「イクサガミ 地」まで発売中)
2022年時代小説ベスト10 第1位
読書メータ OF THE YEAR 2022 第2位
作品の舞台は明治時代、そこで起こるバトルロワイアルといった内容の作品になっています。
これをみれば、イクサガミがどのような作品で、見どころはどこなのかわかります。
今回はオーディブルで聴いた感想もまとめていますので、是非参考にしてください。
一部ネタバレを含みますが、詳細や結末は記載していないので、続きが気になる方は紙書籍、またはオーディブルで聴いてください。
オーディブルは30日間無料体験ができるので、耳読が気になる方は、是非お試しください。
「イクサガミ 天」書籍情報
基本情報
著者 | 今村祥吾 |
発行日 | 2022.2.15 |
価格 | 770円 |
三部作の第二弾「イクサガミ 地」も発売中。
あらすじ
金か、命か、誇りか。
刀を握る理由は、何だ。明治11年。深夜の京都、天龍寺。
「武技ニ優レタル者」に「金十万円ヲ得ル機会」を与えるとの怪文書によって、
腕に覚えがある292人が集められた。告げられたのは、〈こどく〉という名の「遊び」の開始と、七つの奇妙な掟。
点数を集めながら、東海道を辿って東京を目指せという。
各自に配られた木札は、1枚につき1点を意味する。点数を稼ぐ手段は、ただ一つ――。「奪い合うのです! その手段は問いません!」
剣客・嵯峨愁二郎は、命懸けの戦いに巻き込まれた12歳の少女・双葉を守りながら道を進むも、
引用元:honto
強敵たちが立ちはだかる――。
ストーリー解説 ネタバレ
以下、一部ネタバレを含みます
ストーリー設定
明治時代。廃刀令後の話。時代の変わり目。
・京都天竜寺境内に人り集まり、ゲームがスタートします。首には各々木札を下げることになり、木札1枚が1点の価値になるものでした。
・前半戦は東海道の宿場町を経由しながら東京を目指すこと。
・後半戦は、東京についた際に説明される。
・達成した者には、膨大な大金が与えられるというもの。
「イクサガミ天」の内容は、前半戦の途中までです。
前半戦のゲーム(こどく)のルール解説
ルールは全部で七つあります。
- 東京を目指すこと。
- 必ず、七か所のチェックポイントを通ること。
- それぞれのチェックポイントは、必要な点数がないと通過できない。
- 誰にも、このゲームのことを言ってはいけない。
- 1か月後に東京に到着しなくてはいけない。
- 途中離脱は禁止。首から下げた木札をはずせば失格とみなす。
- 一つでも破れば、処罰が下る。
必ず通るチェックポイントと通過に必要な点数
集合場所の天龍寺境内を出るために、札の奪い合いが始まります。この時点で、只者ではない者たちが何人もいることが分かりました。
主人公の愁二郎は、双葉を守りながらの旅になり、かなり不利な状況でした。
札を集めるため、作戦を立てながら旅を進めるのでした。
参加者の中には残虐で容赦ないものもいれば、助けてくれるもの、同盟を組むことを申し出るもの等様々です。
参加者の中には、過去に一度対峙した因縁の相手や、恨みをかった愁二郎の義兄弟達も参加しており、2重3重の敵が襲い掛かってきます。
愁二郎は双葉とともに、無事東京にたどり着けるのでしょうか。
第一弾「天」では、「関」は通過したものの、次の「池鯉鮒」手前の「宮」という宿場町までの話となります。
感想と見どころ
侍デスゲーム
密室内ではないですが、東海道の指定された場所を通らなくてはならず、途中離脱もできません。まさに、東海道で行われるバトルロワイアルです。
点数を集める方法を画策したり、同盟を組んだり、生き残るためにいろいろな心理戦を繰り広げます。終始緊張感があり、楽しめます。
札を集めるために相手を倒しますが、描写はグロくないので、苦手な方にもおすすめです。
キャラクターそれぞれの事情や背景
皆、それぞれの理由でこのゲームに参加しています。強いが自分の信念を持って戦っている者もおり、誰しもがやみくもに相手を倒すわけではありません。時に助けてくれたり、同盟を組んで行動を共にします。人間味のあるキャラクターに好感をもてます。
キャラクターの描写が分かりやすいので、登場人物は多数いますが、「あれ、これだれだっけ?」と迷子になることはありませんでした。
こんな人におすすめ
・新しい形のバトルロワイアル作品を読みたい人
・時代小説が好きな人
・シリーズものが好きな人
時代背景、制度、その時代に活躍した歴史上の人物等。その時代を説明する場面が出てきます。私は正直苦手で、よく知りません。しかし、ストーリーにはさほど支障がないので、そういった時代小説特有のものが苦手な方にも楽しめる作品になっています。
オーディブル基本情報と感想
基本情報
ナレーター:山口恵 海外映画・ドラマの吹き替えも担当する声優さんです。
渋い声なので、主人公の修二郎役にぴったりです。
時間:8時間26分
イクサガミ第二弾「地」は2023年11月24日に配信予定です。
感想
・ナレーターの声が、主人公の印象とマッチしており、迫力が伝わってきたので良かった。
・関西弁のキャラクターや、武骨なキャラクター、老人の声も演じ分けられていて分かりやすかった。
・時代背景の説明などは聴きなれない内容ものもが多く、音声だけでは分かりにくいものもあった。
地名などはホームページを見ることで、分かりやすくなりました。
一人で全員の声を担当しているので、まだ幼い女性の双葉を演じる時は裏声を使うので、違和感を感じました。だんだん聞きなれましたが、苦手な方はいるかもしれません。
オーディブルはこんな人におすすめ
・すぐに作品の内容を知りたい方。
・移動などの隙間時間や、家事の合間時間を有効活用して読みたい方。
・続編も気になる方。
・無料で利用したい方(30日間無料体験可能)
まとめ
今回はイクサガミ三部作第一弾「天」についての情報をまとめました。
イクサガミは、明治時代に東海道で行われるバトルロワイアルで、7つのルールが設けられていました。前半戦と、後半戦に分かれており、「天」は前半戦の途中までの内容になります。今後どのような展開になるか、続きが気になる作品です。
書籍に関しては、現在、第二弾「地」も販売中で、オーディブルでも今後配信予定です。
「地」の内容に関しては、今後別記事にまとめていきたいと思います。
時代小説が苦手な方でも、ストーリーが面白いので、読み進められると思います。読むことが苦手な方はオーディブルがおすすめです。倍速で聴くと4時間程度で聴き終わります。
30日間無料で体験できるので、耳読が気になる方は是非利用してください。
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